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バリフライトツァー2006年6月-7月

Issue 2006.07.09

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2006.06.29(木)

今朝は、ホテルの椰子の木が騒いでいる。昨日より風が強い。12時にホテルを出発、すぐ近くの小林さんご夫妻と合流してティンビスへ向かう。小林さんご夫妻は、ご自分の自家用車だ。途中、麺屋さんで昼食。黒胡麻牛肉麺の味は絶品だ。小林さんご夫妻は、お代わりを注文していた。

クトゥの家に寄って、XTRAを受け取る。アクセル結合金具を綺麗に縫い合わせて取り付けてくれた。お礼100000 Rpだ。14時にティンビステイクオフに着いたら、吹き流しが踊っていた。強風である。風速計で測ったら、何と、10m/secもある。飛べない。暫く風待ちだ。ティンビスの風は、午後に安定することが多い。朝からエリアに来ても、飛べる確率は低い。地元のフライヤーやオーストラリアのフライヤーは、のんびりと16時頃に現れて、待つことも無くテイクオフしていることが多い。バリの風を周知しているのだ。

私は、車の中で昼寝した。寝不足と言うわけではなかろうが、気持ち良く眠った。程よく風が入って快適な睡眠だった。16時過ぎに、目が覚めて、風を見ると少し弱くなったようだ。クトゥが小林さんの奥様とタンデムで飛ぶそうだ。私も、準備した。今日もXTRAで飛ぶ。クトゥに取り付けて貰ったアクセルの具合をみたい。

クトゥがタンデムで見事なライズアップでテイクオフした。次に私もテイクオフ。うまく立ち上げられず、サポートをして貰い、3回目で出た。やはり強い。アクセルを踏み込むと風の音が変わり、スピードが出た。ノーアクセルで東に向かうと5km/hrだが、アクセルを踏み込むと、19km/hrも出た。すぐ前をクトゥのタンデムが飛んでいる。私は、そのまま東に進みニッコウへ向かった。

ずっとアクセルを踏みっぱなしだ。ニッコウの手前の石切場は、やはり、嫌な気流が渦巻いていた。ここを通過する時は、慎重に且つ素早く通過した方が懸命だ。ニッコウホテルの展望台の前は、リッジと同じ上昇風がある。今日は、展望台に誰もいない。早々に引き返した。

帰りは、速度が速い。対地速度は、40km/hr以上出た。小林さんもテイクオフした。無線でコールしたが、応答が無い。ひょっとして電池切れか・・・。電池は、二日毎に替えた方が良さそうだ。

今日の風は、クリフホテルへは行かない方が良い。行きは、よいよい、帰りは怖い、戻るのがきついだろう。
テイクオフを見ると、大勢人がいた。いつの間にか、集まって来たらしい。上空から写真を撮る。下からも私にカメラを向けている。フライヤーもいるようだが、準備していない。飛んでいるのは、私とクトゥのタンデムと小林さんだけだ。今日の風では、ちょっと強いかも知れない。

ニッコウに再度行き、戻ると小林さんがトップランした。翼端を折って上手に降りた。その後、少しして、また、テイクオフした。翼端を折ってトップランを繰り返している。とても練習熱心な方だ。テイクオフは、立ち上げ練習で擬似的に何度も体験出来るが、ランディングは、一度のフライトで一回しか体験出来ない。飛行機のパイロットも同じで、ランディングの体験回数が技量を向上するのだ。元パイロットの小林さんは、そのセオリー通りのことを実行している。

私は、パラグライダーパイロット証を貰ったのが、磯根崎と言う海風を利用したリッジフライトのエリアなので、そこでは、トップランは当たり前だった。そこのスクールでは、B級生も上手にトップランしていて、ビジターのパイロットを驚かせていた。しかし、やはりトップランは、特殊技術である。通常しない技術なので、初めてする人は、誘導を受けながら慎重にした方が良いと思う。そうでないと、思わぬ事故に遭い大怪我をすることもある。

私も小林さんにならい、トップランの練習をした。風が強めなので、高度を下げて、西側のクリフを舐めるようにテイクオフに近づいたが、東の風が強く、上昇しない。再度、やり直して、今度は、少し高めでアプローチした。テイクオフ上空は、安定していてホバリング出来た。ホバリングしながら写真を撮った。

小林さんが何とも翼端折りでアプローチしてトップランとゴーアラウンドを繰り返していた。とても楽しそうだ。手元のGPSのフライトタイムを見たら1時間になる。小林さんがトップランした後、私も、トップランして今日のフライトを終えた。

デシからアクアを買い飲み干す。ジャカルタから来たフライヤーとその家族の皆様と写真を撮った。子供達が笑顔で迎えてくれた。賑やかなティンビスは、とても明るく楽しい。今日のフライトは、1時間だった。

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