バリフライトツァー2006年6月-7月
Issue 2006.07.09
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2006.06.27(火)
フライト初日。茨城県のNASAのグループと同行の為に、ホテルを9時に出発する。円からルピアへ両替をした。1円=79 Rp、前回より少しレートが得だ。リタホテルのすぐ近くに住んでいる、やはり、NASAのKさんをピックアップ。一路、グループが宿泊しているホテル・ニッコウ・バリへ向かう。
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朝、ホテルの庭の椰子の木が大きく揺れていた。上空の風はかなり強い。ティンビスも強いだろう。ホテルニッコウで5人の皆様をピックアップ、1台では乗り切れないので、別に、ドライバー付きのレンタカーをチャーターしてある。
クトゥの家に預けてあるグライダーをピックアップする。今日は、風が強く、東風なのでティンビスではなく、グヌンパイユのテイクオフだ。グヌンパイユのテイクオフは、昨年、見学に来たが、ここからは飛んだことがない。バリでのフライトは、チャンディダサ、ウルワツをそれぞれ1回ずつ飛んだが、後は、全部ティンビスだ。ティンビスと比べると、斜面は、急で周りに木々がある。でも、良い風の時を見計らって飛べば大丈夫そうだ。
グヌンパイユのテイクオフに着いたら、案の定、強い風が吹いていた。最高10m/secの風だ。いくら強い風が平気だと言っても、この風でのフライトは無謀だ。午後になれば落ちることも多い。暫く、風待ちとなった。
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NASAグループの5人の皆様は、今日が最終日だ。最終フライトのプランは、ホテルニッコウ近くのビーチにランディングしてホテルに戻ることだと言う。年配の方々だが、とても元気だ。リーダーのOさんは、とても楽しい方だ。色々なエピソードをお持ちの方で、楽しく話してくれて私たちを笑わせてくれる。私も、人を笑わせて楽しむのが好きだが、Oさんの持ち味には叶わない。ぷーたさんは、笑い過ぎて、「腹筋が痛くなった」とこぼしていた。
楽しい団欒の風待ちの時間が経過して行き、クトゥに頼んであった昼食のミーゴレン（焼きそば）が届いた。昨年も食べたが、これが何とも旨い。昼食を食べながらも楽しい話が続く。NASAの皆様は、気さくで気持ちの好い人ばかりだ。
昼食後、吹き流しの動きが少し穏やかになった。風速計で測ったら、最大8m/secだ。弱い時にライズアップすれば出られないことはない。NASAの皆様に「飛べると思いますよ」と言ったら、皆様、目を輝かせていた。私も準備を始めた。ビデオカメラをセットアップしたり、GPSの位置測定をしたりしていて時間が経った。リーダーのOさんが出る準備をして、「ニッコウまで行き、降りる地点に旗を立てます」と言い、テイクオフした。サポータにホールドして貰い見事なテイクオフをして出て行った。ベテランのフライヤーだ。風は、強く、グングンと上昇して行く。山の風と違い、ここは、安定した海風なので荒れることは殆どない。
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私は、14時にテイクオフした。Oさんが出た時より、少し強い。久しぶりのフライトなので慎重に飛ぶ。先ず、様子を見にホテルニッコウ迄行く。東風が強い、アクセルを使わないと5km/hrの対地速度だ。アクセルを踏み込めば、15km/hrの速度で進む。グヌンパイユからニッコウ迄はすぐだ。ティンビステイクオフからの半分の距離なので5分後には、到着した。先に出たOさんは、もう既にランディングしていて飛んでいない。ホテルの展望台に数人の女性客がいてこちらを見て手を振っている。私も大きく手を振って応えた。
ニッコウを後にして、グヌンパイユを通過してティンビスに向かう。ティンビスには、ベンチに人がいた。飲み物売り子のデシかな。西に向かう時は、60km/hr以上の対地速度が出た。地面を見ると景色がドンドン変わる。ティンビスでUターンしてグヌンパイユに戻るのには、向かい風で進まない。フルアクセルを踏んで5km/hr位の速度だ。グヌンパイユのお寺の部分が東風の影響でローターを作っている。巻き込まれないように、海側を回り込んで通過した。
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グヌンパイユのテイクオフ前に戻り、ぷたーさんと無線で風の状況を連絡した。「上空は強いけれど安定しています」「こちらも少し風が落ちて来たようです」この分なら皆様、フライト出来そう・・・。
15時過ぎに、次々とテイクオフした。そして、Kさんも含めて全員がホテル近くにランディングした。当初のフライトプラン達成である。おめでとう(^_^)/~
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私は、再度、ティンビスに向かった。ティンビス上空は、かなり風がきつい。戻ろうとしたら、グヌンパイユお寺付近のローターがひどくなっていた。海側に回り込んだら、高度が下がった。クリフの中腹まで沈下したので、危険と思いティンビスに戻った。ティンビスの風は相変わらず強いが、慣れた場所なのでティンビスにトップランすることにした。無線でぷーたさんに伝えてトップランした。トップランしたことを伝えたが応答が無い。電波が届かないらしい。でも、トップラン寸前の無線は通じていたので大丈夫だろう。
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降りてからハーネスの中の水筒を出した。「あっ、水を入れるのを忘れていた」咽がカラカラ、焼けるようだ。仕方なく、キャノピーを畳もうとしていたら、バイクの音がした。売り子のデシだ。「アクア、アクア！」と叫ぶ私に、デシは、冷たいアクアを差し出してくれた。それを一気に飲んだ。生き返った。
デシに手伝って貰いキャノピーを畳んだ。そこにワヤンとマデの二人がバイクで来た。パッキングして貰い、担いで貰い、マデのバイクに乗ってグヌンパイユのテイクオフに戻った。グヌンパイユでは、日本からのツァーフライヤーやハワイからのフライヤーが楽しそうに飛んでいた。良い風になったのだ。しかし、ティンビス周辺は異様な風だ。
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ぷーたさんとホテルニッコウに行き、NASAグループと再会、ビーチのテラスで乾杯をした。奥様たちも含め、皆様、満足して幸福そうな顔だった。本当におめでとう。(*^_^*)
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ぷーたさん、Kさんと私は、サヌールに戻った。夜は、いつものママ・プトゥでぷーたさんご夫妻と私の歓迎の晩餐会だった。美味しく楽しい時間が流れた。