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バリフライトツァー2006年6月-7月

Issue 2006.07.09

2006年6月26日   27日  28日  29日  30日  7月1日  2日  3日  4日  5日   6日  7日  8日  9日 

2006.07.02(日)

12時にホテル出発、クタの麺屋さんでチャーシュー麺とマンゴジュースを摂る。いつも同じパターンだが、変わらない日常がバリでは一番なのだ。今日もグヌンパイユンテイクオフだ。13時25分にエリア到着、まだ、誰も来ていない。日曜なので地元フライヤーが来ても良いのに・・・。尤も、地元のフライヤーは、バリの風を良く知っているから、夕方頃にのんびりと現れて待たずに飛ぶ人が多いようだ。短い滞在の日本人フライヤーは、「飛べなくてもエリアに行きたい、ひょっとして、飛べるかも知れないから・・・」と考えて午前中からエリアに来たがる日とが多いようだ。しかし、バリの風が安定するのは、午後、それも14時以降だ。

昨日の風より少し弱い、と言っても時々、30km/hr以上のブローが入る。飛んで飛べない風ではないが、サポータもいないのでは、飛ぶ気になれない。少しして、リナとサドゥの夫婦がバイクで来た。

サラック・・・蛇の皮のようだが・・・ サラック・・・味は酸っぱいリンゴのような チャーシュー麺

到着してから、約1時間後、14時23分にテイクオフした。強い風ではないが、Bライザーだけでは、上がらない。Aだけだと持ち上げられて引きずりの刑だ。ぷーたさんの勧めで、A,B両ライザーを持って立ち上げた。今度は、東からの風で左へ引っ張られる。身体をキャノピー中心より右側へ立ってリバースでA,B両ライザー持ちで立ち上げてやっと成功したが、尻餅を着いてしまった。すかさず、サドゥに背中を押して貰い、そのままテイクオフした。サポータのお陰で、無事にテイクオフ出来た。バリでフライトする時は、地元の風を良く知っているサポータに助けて貰って飛ぶのが安全だ。

まだ人影がないグヌンパイユンテイクオフ テイクオフすると安定している 今日は、笑顔で飛ぶ余裕がある

テイクオフ前で少し飛んだ。海に向かってノーアクセルで対地速度10km/hrの速度だ。昨日の風と比べると安心出来る強さだ。それでも、東のニッコウに向かう時は、5km/hr程度だ。ハーフアクセルで進んだ。約15km/hrだ。ニッコウ上空は、強いリフトがあり、高く上がる。下のプールには大勢のお客がいて賑やかだったが、展望台には人影が無い。飛んでいるのは、私ひとり、展望台にも誰もいない、プールの人は遊びに夢中で空高く飛んでいるパラグライダーなんかに気が付かない。

ニッコウ上空で高く上がった ニッコウから戻る、機影が映っている 建築中の別荘造成地

ニッコウを後にして西へ進路を向けると、対地速度40km/hr程度で進む。昨日は、50km/hr以上の速度が出たので、やはり今日の方が弱いようだ。しかし、リフトはある。高度が下がることはない。特にテイクオフ西のグヌンパイユンのお寺上空では、195m迄上昇した。

インドネシア人のフライヤーが来たらしいが、飛ばない。ぷーたさんに無線で聞いたら「ランディングに不安があるので・・・」とのことだ。それは、良い選択だと思う。自分の技量と風を良く理解している。不安がある時は、飛ばないのが賢明だ。グヌンパイユンからテイクオフした場合、下のビーチには降ろす所が無い。少し離れた場所まで移動しなければならない。トップランが一番良いのだが、トップランは、特殊技術だ。操作を誤ると墜落の危険もある。

私は、ぷーたさんに無線で、「トップランとゴアラウンドしてみます。」と言い、昨日と同じようにアクセルを微妙にコントロールして高度を調整してテイクオフ上空で高度を下げた。足が着く寸前にブレークコードを引き、上昇した。上昇すると同時に、アクセルを強く踏み込みゴーアラウンドした。グヌンパイユンのお寺上空で高度を稼ぎ、今度は、ぷーたさんにビデオ撮影をお願いして、久しぶりに、Aラインストールをした。両方のAライザーを思い切り強く引いた。バリオの両方の翼が潰れて、馬蹄形になった。バリオの降下音が連続して鳴って、あっと言う間にテイクオフレベルの高さまで沈下した。引いていたライザーを戻し、一気に回復操作をして復旧した。そのままテイクオフ前で高度を上げて、続いて、左翼を全部潰す、片翼潰しをした。左にキャノピーが旋回し始めると同時に、右ブレークコードで当てて旋回を止める。翼を戻しポンピングして回復させる。次に、右翼で同じ操作をした。ビデオにうまく入っただろうか。

この寺の周辺が風の収束帯 海の水は綺麗だ グヌンパイユンテイクオフを高い高度で見下ろす

テイクオフでは、サポータとフライヤーがじっと見つめていた。一人で飛んでいると余り楽しくない。ぷーたさんに無線で伝えると「私の機体でも大丈夫でしょうか?」と言うので、「ノーアクセルで10km/hr出るので多分問題ありません」ぷーたさんがテイクオフした。上から続けて写真を撮った。一緒にニッコウに行き、ぷーたさんの写真を沢山撮った。私は、ニッコウ上空で、143m迄上昇した。展望台をいつも海側から見ているが、北側の建物の奥まで入って展望台を北側から撮影した。高度が低い時に展望台より北側に入ると展望台を過ぎた風がローターとなつていて、大変に危険だ。高度が140m以上あれば、ローターの影響は無くなる。ニッコウでこんなに高度を取れたのは初めてだ。ニッコウの前を飛ぶぷーたさんの写真を沢山撮った。

ぷーたさん、テイクオフ テイクオフ直後 高度は低いが安定している
グヌンパイユンからニッコウはすぐだ ニッコウ上空、展望台よりかなり北の建物に入る ニッコウ前を飛ぶぷーたさん

ニッコウを後にして、西へ進路を取った。石切場は、いつも気流が良くない。しかし、今日は、高度が高いので安心して飛べる。石切場の先のお寺周辺は、風の収束帯で強い風が吹いている。ここを通過する時は、出来るだけ海側に進路を取って後退させられないようにアクセルも使って速やかに飛ぶべきだ。ここを過ぎれば、後は、リッジ帯で安心だ。追い風なので、40km/hr程度の対地速度が出る筈だ。

海に赤い機体が映える 難所の石切場 グヌンパイユンのお寺

グヌンパイユンテイクオフからニッコウまでは、距離が短いが、今日は、7回ニッコウに行った。私は、グヌンパイユンのお寺上空で、190m以上の高度を獲得して、西へ向かった。今日一回も行っていないティンビス上空まで飛んだ。ティンビスへ向かう時、対地速度が45km/hr迄出た。風が強いようだ。誰もいないティンビステイクオフで写真を撮って、東へ向かった。向かい風を受けてノーアクセルでは、5km/hrも出ない。27日の初日のフライトで、お寺上空のローターを避けて、誰もいないティンビスにトップランした時のことを思い出した。あの日は、リフトも無く、低い高度でお寺上空に行ったのでローターの危険があった。今日は、高度が充分にあり、アクセルを踏んで15km/hr程度出ている。そのままお寺上空に進むと、バリオが激しく鳴って上昇した。難関のお寺を通過して、グヌンパイユンテイクオフに戻った。ぷーたさんは、既にトップランしていた。ティンビス上空からぷーたさんの機体が静かに降下して降りるのが見えた。

ぷーたさんの機体 約10mの距離から撮影 誰もいないティンビステイクオフ

ぷーたさんに「トップランします。ビデオ撮影して貰えますか?」と連絡した。「スペイン人のフライヤーがテイクオフするそうです」「それでは、テイクオフしてからトップランします」「いや、これからラインチェックですから、まだ時間かかると思います」「では、トップランします」と言うわけで、例のアクセルをコントロールしてテイクオフ上空で高度を沈下させて行った。足がもうすぐ着く前に両方のBライザーを持った。足が着くと同時に、Bライザーを思い切り引いて、振り返り、キャノピーを静かに降ろした。「今日も巧く行ったぜ」(*^_^*)
「完璧でしたよ」ビデオを撮影していたぷーたさんが誉めてくれた。きのうのギャラリーは、ワヤンひとり、今日は、何人かいた。クトゥの姿が見えない。「サッカーの試合が始まるのでさっき帰って行きました」ぷたーさんが笑いながら話してしました。そう言えば、ジョンブローとサドゥしかいない。皆、サッカーを見に戻ったらしい。(^_^)

スペイン人がテイクオフした。風は、バグース(良い)だ。テイクオフ前で数分飛んでいたと思ったら、トップランして来た。ええっ、もう降りるの? テイクオフのずっと奥に入り込んで左右のブレークコードを頻繁に操作していた。「機体を安定させないと・・・」リナとデシが座っている立木の上に来た。ぷーたさんが「危ない」と言った瞬間、リナとデシは、身をかわして逃げた。立木の上をすり抜けてランディングした。が、キャノピーが木に引っ掛かってしまった。あ〜あ・・・。もっと前に降りれば良いのに・・・。

ティンビステイクオフ グヌンパイユンのお寺を過ぎて トップラン失敗、木に引っ掛かった

悪いことにその立木は、茨のトゲトゲが沢山ある木だ。下からラインを引っ張るとキャノピーに穴があく。デシが長い木を数本探して来た。その木で下からつつくが、取れない。スペイン人が木に登ろうとしたが、トゲが沢山あって腕を血だらけにして諦めた。「ノコギリは無いか?」と聞かれたので、私の山沈セットからノコギリを出した。サドゥが木に登ってノコギリで小枝を切った。小枝を下から引っ張ってキャノピーを回収した。小1時間かかって回収出来た。この人飛んでいる時間より回収している時間の方が長かったねえ・・・。(^^;)

デシとリナに別れの挨拶をして帰途に着いた。夕食は、小早川ご夫妻とぷーたご夫妻、それとバリで働いてるカナエさんと言う若い女性とKKNで食べた。焼き魚と揚げた魚が美味しかった。

KKNの料理 焼き魚とスープ 記念撮影、スプーンで「ウルトラマン」をしている真理さん

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