まどろむ夏 ふたつの影
ゆっくり夢に 沈みゆく空
身体から今 逃げてゆく熱を
あぁ ただ 惜しむように
過ぎゆく夏 見送る影
いつか還る 予感だけを残し
目伏せても 繰り返すだけの昨日(きのう)
あぁ はるか遠くの・・・明日(あす)
夏祭り 暗い畦道
光と陰が そっと手を取る
幾千年刻まれた 秘密の言葉
あなたとふたり わかちあって
涙を拭いたら 手を握ってね
遠い昔に 忘れてきたもの
一つ一つ 思い出すように
あなたとふたり お話したいな
泣き出す夏 戸惑う影
覚めた夢と 幼かった僕ら
胸ひそむ想い もう悔やみたくない
ふるえる手 握り返す
愛しい夏 恋しい影
あなただけは ここにいてくれる
夕凪の海 繰り返す波は
閉ざした記憶さらう
もう忘れない 忘れ去りたくない
ふたり 同じ時を過ごしたこと